会話における留意点

看護師

脳内血流で客観的に判定

落ち込んでいる人に声を掛けて励ますことは、人として尊ぶべき行為ですが、相手がうつ病を患っている場合なら注意が必要です。相手を元気付けるつもりでも「頑張れ」という言葉や、「そんなことでどうする」といった言葉は掛けないようにしましょう。健常者であれば奮起につながる言葉でも、うつ病の人にはその一言が重荷になり、症状を悪化させるケースが少なくありません。とにかく叱咤激励に類する言葉は相手を追い込むことになりますので、特に禁句となっています。そこで声を掛ける時は今一度、心の中で言葉をチェックして、励ましの言葉でないことを確かめてから発言します。また、善意のつもりでも、あれやこれやと何かを提案することも得策ではありません。提案を投げ掛ければ相手に思考や判断を迫ることになり、さらにストレスを与えるので、これも避けた方が良い接し方です。そのため、うつ病の人と会話する際は、こちらから積極的に干渉することはむしろ逆効果ですから、その点に抵触していないか、チェックしながら話しましょう。つまり、接する時は相手の言い分を聞き、温かく見守ることが肝心なので、自分の意見を押し付けないようにしてください。精神疾患のうつ病は、心の病という認識もありますが、その実態は一部の脳内物質が著しく低下する脳の病気でもあります。そして、現在では光トポグラフィーと呼ばれる検査も可能になっており、うつ病を客観的にチェックできるようになりました。これは問診と違い、脳内の血液の流れをチェックし、そのパターンから抑うつ症状の要因を識別します。光トポグラフィー検査で判定できるのは、うつ病をはじめ、双極性障害や総合失調症などです。ただしこの検査方法は比較的新しく、全ての精神科や心療内科で導入している訳ではありません。そのため、光トポグラフィー検査でうつ病のチェックを受けたい時は、予めこの検査に対応する病院を探してから受診するのが基本です。そのほか、総合失調症や双極性障害などと診断され、治療を続けていても一向に良くならない時は、この検査を受けてみるのが豆知識になります。脳内血流を調べたら実はうつ病だった、という場合もあるかもしれませんので、覚えておきたいチェック方法です。